アップサイクル

イオン、代替チョコシリーズ「チョコか?」新商品に不二製油のアノザMを採用|9月15日発売

出典:イオン

イオンは昨年発売した代替チョコレートシリーズ「チョコか?」で、新たな代替カカオ素材を採用する。

同社は9月15日より、「イオン」「イオンスタイル」「マックスバリュ」など全国約3500店舗で、カカオを使わない「チョコか?」シリーズの新商品を発売する。

出典:イオン

今回は、不二製油が開発したエンドウ豆とキャロブ(イナゴマメ)由来の「アノザM」を新たに採用。「ピスタチオ&スナック(498円税別/78g)」「キャラメリゼアーモンド(298円税別/50g)」「クランベリークランチ(258円税別/54g)」の3品を展開する。

「チョコか?」は2025年6月、ドイツのPlanet A Foodsが開発したカカオフリー素材「ChoViva(チョビバ)」を使った商品からスタートした。ChoVivaは、ひまわりの種を原料に、発酵や焙煎など従来のチョコレート製法を組み合わせてチョコレートのような風味を再現した素材だ。

日本はChoVivaにとって欧州以外で初の市場となった。同年9月にはブロックタイプ(板状)の商品にも展開された。

チョコか?ブロックタイプ Foovo(佐藤あゆみ)撮影

今回、ChoVivaだけでなくアノザMを使用した商品が加わることで、「チョコか?」は異なる代替カカオ素材を使い分けるシリーズへと広がる。イオンによると、シリーズの累計販売数は約180万個を超えた。

アノザMは、不二製油が2025年3月に発売した同社初の代替カカオ素材。カカオやココアバターなどを使わず、エンドウ豆、キャロブ、チョコレート用油脂などを原料に使用した。今年のバレンタインでは「メゾン ショーダン」を始めとするチョコレートブランドに採用され、4商品が販売された。

右がアノザM使用、左はカカオ使用 Foovo(佐藤あゆみ)撮影

代替カカオは海外でも導入が進む。

Planet A Foodsは、ChoVivaを年間1万トン超の規模で生産し、2025年11月には世界大手のチョコレートメーカーBarry Callebautと長期商業提携を締結した。

2025年には用途をアイスクリームコーティングにも拡大。ドイツ小売のREWEでは、バニラアイスをChoVivaでコーティングした「ja! Classic Maxi Ice Cream」などが発売されている。

出典:イオン

アメリカでも2026年5月、カーギルがVoyage Foodsと開発した代替カカオ素材「NextCoa」の北米展開を開始した。ブドウの種子をアップサイクルしたもので、焼き菓子やアイスクリーム、コーティングなどの用途を想定する。

今年春にはネスレもカカオフリー領域に参入。ChoVivaを使用したクランチ商品「Snack Vibes」をドイツで発売した。大手原料メーカーのDöhlerは6月、そら豆を原料に代替カカオを開発するNukokoを買収。8月から、サンプル提供を開始すると発表した。

供給不安と価格変動というリスクを抱えるカカオサプライチェーンの安定化に向けて、大手を始め、さまざまな企業が代替カカオに参入している。

 

※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

フードテックの国内外ニュースを週1回まとめてお届けしております。
メールマガジン登録はこちらから

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:イオン

 

関連記事

  1. ごぼうから生まれたカカオ不使用の代替チョコ「ゴボーチェ」実食レビ…
  2. マイコプロテインを開発するフィンランド企業Eniferが約19億…
  3. 英Fermtech、ビール粕×麹菌でゼロカーボンな代替タンパク質…
  4. DouxMatokが砂糖の使用量を半分に減らしたIncredo …
  5. 米Compound Foods、豆を使わないコーヒー・カカオの原…
  6. EU、植物細胞培養によるカカオ生産を1万L規模へ|EU支援のCO…
  7. 米製粉大手Ardent Mills、小麦由来の代替カカオ原料「C…
  8. 「虫秘茶」を一つのお茶のジャンルに|量産の壁と、その先に描く構想…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

「本物のようにほぐれる」ホールカットの代替タラを開発するアイルランド企業Sea&Believe

アイルランドのスタートアップSea&Believeは、ビーガン向けホール…

米IngredientWerksがトウモロコシでウシのミオグロビン生産に成功

アメリカの分子農業スタートアップIngredientWerksは7月、ウシのミオ…

Enifer、北欧マイコプロテイン企業で初の新規食品申請

2024年11月12日 当局情報を追記フィンランドのマイコプロテイン企業…

米Apeel Sciencesがアボカドの熟度を即座に把握する新たなスキャンサービスを開始

野菜や果物の鮮度を延長する植物スプレーを開発した米Apeel Sciencesは…

菌糸体由来のブロック肉を開発するMeati FoodsがD2C販売をスタート、24時間で完売に

菌糸体由来のブロック肉を開発するアメリカ企業Meati Foodsは14日、自社…

バイオマス発酵による代替シーフードの先駆者、米AQUA Cultured Foodsが事業終了|代替シーフードの「空白市場」に挑んだ5年間

出典:AQUA Cultured Foods代替シーフードを開発する米AQUA Cultured…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

次回Foovoセミナーのご案内

細胞性食品(細胞培養食品)レポート販売開始

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

精密発酵・定期動向レポート発売のお知らせ

代替カカオレポート・好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

会員サービスFoovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

PAGE TOP