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世界初の「培養肉農場」がオランダで正式開設|20〜200Lのバイオリアクターで試験実施へ

出典:南ホラント州

オランダ南ホラント州スキップライデンで6月5日、既存の酪農場に細胞性食品(培養肉)を生産する設備を統合した「世界初」の培養肉農場が正式に開設された

スタートアップのRespectFarmsが酪農家のCorné van Leeuwen氏と連携して進めるもので、細胞性食品の生産を農家の既存事業に組み込むことを目指した取り組みとなる

この農場では今後数年、20〜200Lのバイオリアクターを用いた試験を行う。南ホラント州はプレスリリースで、目的は大量生産ではなく、農場規模で何が機能するのか、コストや収益性を検証することだと説明している。2028年までに完全に稼働する試験農場を目指すという。

RespectFarmsは、既存の畜産・酪農農場に培養肉ユニットを組み込み、農家自身が「細胞から肉を作る」分散型モデルの実現を目指して設立されたオランダのスタートアップ。昨年11月には同農場に培養肉生産ユニットを設置した

南ホラント州はこのプロジェクトに50万ユーロ(約9,200万円)を投資している。資金は、知見の共有や情報発信、農場内に設ける体験センターにあてられる。

体験センターは当初は今年春に開設が予定されていたが、南ホラント州の発表では年内に開設されるとしている。農家や教育関係者、訪問者が細胞性食品の仕組みを自分の目で確かめられる場所となる。

同州はまた、州の投資を呼び水として、EIT Foodとの連携を通じて欧州資金の獲得も支援するとしている。

農家が細胞性食品を作るモデルは欧州で広がるか

出典:RespectFarms

農家を中心とする細胞性食品のモデルは、オランダだけの動きではない。

ドイツのMEATOSYSも、農家が自らの土地で細胞性食品を生産できるシステムを開発している。同社は2028年に最初のコンテナをドイツで導入する計画で、すでに複数の農家が関心を示し、基本合意書を締結しているという。同社CEOのAlexander Heuer氏は昨年、農家は従来の肉生産よりも3倍の収益を得ることができる見込みだとFoovoに述べた

RespectFarmsとMEATOSYSはいずれも、細胞性食品を農業の新たな選択肢として位置づける取り組みだ。細胞性食品の発祥国であるオランダでは、2023年に管理された条件下で試食が可能になるなど、規制の道のりが長いEUにおいて先進的な取り組みを進めてきた。今回、細胞性食品を製造する世界初の農場が正式に誕生した。

農業・漁業担当のAad Straathof副知事は、「スキップライデンでの今回のような、農業と技術が互いを強化し合う取り組みがさらに増えることを期待しています」と述べている

 

※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

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