出典:中国食品土畜進出口商会 公告
中国のプラントベース業界で、新たな標準化の動きが表面化した。
中国食品土畜進出口商会(CFNA)は2025年12月1日、「中国植物性食品団体標準(中国語:中国植物基食品团体标准)」の策定を進めることを正式に発表した。
中国で植物性食品の団体標準の策定が進められるのはこれが初ではなく、これまでにも複数の団体標準が公布されてきた。今回の動きは、従来の団体標準や業界標準では「不完全で不十分」とされた部分を、補完するものと位置付けられる。
CFNAのプラントベース分科会理事長の李誠氏は策定の目的として、「企業の発展を後押しし、企業が標準化・規範化へ進むのを支え、より広い発展の余地を生み出すことであり、制約や足かせを課したり、イノベーションを妨げたりするものではありません」と、12月10日に北京で開催された中国植物性食品団体標準専門家シンポジウムで述べた。
つまり、今回の団体標準の策定プロジェクトは規制の強化ではなく、企業が開発・生産・表示の面で共通の拠り所を持てるようにし、市場の混乱を抑えながら業界全体の信頼性を高める狙いがある。その背景として李氏は、既存の製品ラベルがわかりにくかったことや、統一基準の欠如が混乱を招いたことなどを挙げた。
CFNAも公告で、「中国のプラントベース食品の標準整備を進め、業界の健全かつ持続的な発展を支える」ためだとしており、国内市場の秩序化に加え、国際市場への参入促進も見据えた標準整備の動きといえそうだ。
中国食品科学技術学会は2020年12月に、団体標準「植物肉製品(中国語:植物基肉制品)」を公表し、2021年6月にはその施行が始まった。
中国メディアの報道によれば、この標準は定義、技術要件、表示、輸送、保管までを規定しており、製品には動物由来のタンパク質・脂肪は含まれてはならず、水・塩分を除く非植物由来成分の割合も10%を超えてはならないことなどが規定されていた。
同学会はまた、2021年8月に「植物性食品通則(中国語:植物基食品通則)」を公表。中国保健協会も2023年4月に「植物性食品」シリーズの団体標準として、「植物性食品第1部:植物性ミルク」、「植物性食品第2部:プロテインドリンク」、「植物性食品第3部:肉製品」の3標準を公布した。
今回の動きは、CFNAがこれまでの団体標準をふまえ、国際基準に準拠した新たな団体標準を策定し、中国のイノベーションを促進する狙いがあるものと思われる。
この流れは、中国が代替タンパク質を政策・産業の両面から押し上げている文脈とも重なる。
中国では2025年の中央一号文件で「新たな食品資源の開拓」という表現が初めて盛り込まれた。同年1月には北京市豊台区で細胞性食品・微生物発酵に特化した代替タンパク質センターが設立され、5月には平谷区が2027年までに植物・微生物・細胞性食品を含む代替タンパク質の拠点化を掲げた。
今回の植物性食品の団体標準策定の動きは、こうした国家・地方レベルの動きと連動したものとみられる。
※本記事は、公告および中国メディアの報道をもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。
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アイキャッチ画像の出典:中国食品土畜進出口商会 公告




















































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