代替プロテイン

ラクト・ジャパン、葉由来ルビスコタンパク質のLeaft Foodsに出資|日本での事業拡大へ

出典:Leaft Foods

乳製品原料専門商社のラクト・ジャパンは6月4日、植物の葉からルビスコを抽出するニュージーランドのLeaft Foods出資した。出資額は非公開。

ラクト・ジャパンは、Leaft Foodsのルビスコタンパク質を日本で商用化するため、昨年9月に戦略的パートナーシップを締結。今回の出資はそれに続く動きとなる。

ルビスコは、ケール、ほうれん草、アルファルファなどに含まれるタンパク質で、ホエイや大豆タンパク質単離物に匹敵、あるいはそれ以上の機能性を持つことが報告されている

2019年設立のLeaft Foodsは、独自技術により緑色の葉に含まれるタンパク質ルビスコを抽出し、高機能なタンパク質として開発。同社が使用するのはアルファルファだ

卵の代替や乳製品の栄養強化の用途だけでなく、ペットフード向けの展開も視野にいれている

FUDI ProteinAspyre FoodsPlantible FoodsThe Leaf Protein Co.Day8など、さまざまなスタートアップが葉に存在するルビスコを食用タンパク質として活用することに注目している。

出典:Leaft Foods

Leaft Foodsは昨年8月にルビスコを配合した消費者向けの即飲ドリンク「Leaft Blade」を、ニュージーランド・アメリカ向けにオンラインで販売した

今年2月にはサンフランシスコのPalmetto SuperfoodsがLeaft Bladeを配合したスムージーBlade Smoothie」をメニューに加えた。本記事執筆時点ではPalmettoの公式サイト店舗メニューには掲載を確認できない。

出典:Leaft Foods

プレスリリースによると、今回の出資は、ルビスコタンパク質の生産・販売体制の構築と、日本における事業拡大、戦略的パートナーシップの強化を目的としている。

昨年10月に開催されたSKS Japanでは、ルビスコを配合したクッキーが提供された。

右側がルビスコ配合のクッキー Foovo(佐藤あゆみ)撮影

世界的には、減量薬として普及が進むGLP-1受容体作動薬や健康志向を背景に、高タンパク食品への需要が拡大しており、ホエイ需要の増加や価格上昇が報じられている。 ロイター通信によると、ホエイプロテイン濃縮物(WPC80)の価格は過去1年で約90%上昇し、ホエイの需要が生産能力を上回り、供給不足になっているという。

こうしたなか、ホエイなど乳由来の高タンパク原料を扱ってきたラクト・ジャパンが、Leaft Foodsとの提携を強化したことは、乳製品原料専門商社がルビスコを新たなタンパク供給源として位置づける動きとして注目される。

 

※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

フードテックの国内外ニュースを週1回まとめてお届けしております。
メールマガジン登録はこちらから

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Leaft Foods

 

関連記事

  1. 草食動物の腸内細菌で代替タンパク質を開発する米SuperBrew…
  2. ポーランド企業NapiFeryn Biotech、菜種油粕由来の…
  3. Steakholder Foodsが台湾進出に向け、台湾の工業技…
  4. JACA、培養肉など細胞性食品のリスク評価案を消費者庁に提出|行…
  5. Steakholder Foodsのバイオインク活用”植物魚”が…
  6. 動物肉と同等価格の植物肉が生産可能な自動化技術をシアトルの企業が…
  7. 精密発酵カゼインを開発する仏Nutropyが約12億円を調達、2…
  8. 香港グリーンマンデーがマクドナルドと提携、全店舗で植物肉メニュー…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

中空糸バイオリアクターを開発する英Cellular Agriculture、2026年第1四半期にパイロット工場稼働を計画|インタビュー

培養肉や培養魚肉などの細胞性食品用の中空糸バイオリアクターを開発する英Cellu…

培養肉生産用のアニマルフリーな血清を開発するMultus Mediaが約2.4億円のシード資金を調達

培養肉開発に使用するアニマルフリーな血清を開発するMultus Mediaが16…

シンガポールのtHEMEat、卵殻や廃棄野菜から植物性ヘムを開発

シンガポールのスタートアップ企業tHEMEatは、代替肉を本物の動物肉に近づける…

培養肉企業モサミートが約66億円を調達、新たに食肉メーカーからの支援を得る

オランダの培養肉企業モサミート(Mosa Meat)は先月、4,000万ユーロ(…

植物性チーズを開発するスウェーデン企業Stockeld Dreamery、今年前半に初商品の発売へ

植物性チーズのシェアは大きくないが、代替チーズに取り組む企業は増えつつある。…

インドの代替卵企業Evo Foodsが約8900万円を調達

植物ベースの代替卵を開発するインド企業Evo Foodsがプレシードで6200万…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

細胞性食品(細胞培養食品)レポート販売開始

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

精密発酵・定期動向レポート発売のお知らせ

代替カカオレポート・好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

会員サービスFoovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

PAGE TOP