出典:The EVERY Company
精密発酵で卵白タンパク質を手掛ける米The EVERY Companyが事業を拡大している。
同社は2026年の最初の4ヶ月で、2025年の受注量の550%に相当する年間受注を獲得したと発表。あわせて、戦略パートナーであるヒト・動物用製薬大手のHuvepharmaと、生産能力を4倍にすることを発表した。
Huvepharmaの子会社Biovetがブルガリアに所有する900万リットル超の発酵設備を活用し、EVERYの「OvoPro」の生産を拡大する。
EVERYは安定的な生産体制を確立しており、顧客企業に対し、定期的に数トン単位で卵白タンパク質を供給しているという。同社は自社で工場を建設するのではなく、CDMOと連携しながら生産能力を拡大する戦略をとっていると、商品マーケティング責任者を務めるCorinn Williams氏は3月、Foovoの取材に対し述べていた。
EVERYは、遺伝子組換え微生物を「ミニ工場」として活用する精密発酵技術で、世界に先駆けて卵白開発に乗り出した代表的企業。
遺伝子組換え酵母を活用し、卵白タンパク質「OvoPro(旧称EggWhite)」および可溶性の卵白タンパク質「OvoBoost(旧称EVERY Protein)」を開発。いずれもアメリカ食品医薬品局(FDA)から「質問なし」のレターを受領し、アメリカで上市された。

出典:The Every Company
2025年はEVERYにとって契機となる年だった。
EVERYの卵白タンパク質を使用した製品が全米のスーパーマーケットチェーン、ウォルマートに導入され、2026年にはTargetでも展開が始まった。大手小売で販売される製品に原料として採用され、シンクタンクのRethink Xが以前より示唆していた“見えない形での市場投入”が本格化した。
さらに3月には米Healthier Comfortsにより、OvoProを単一原料として使用した消費者向け製品が初めて販売された。従来の原料の一部として使用した最終製品ではなく、精密発酵原料単体を家庭向けの原料製品としてB2Cで購入できるようになった。
共同創業者兼CEO(最高経営責任者)のArturo Elizondo氏はプレスリリースで、「生産能力を4倍に拡大するのは、市場からの明確なシグナルに直接応えるものだ」と述べ、食品業界で、従来のサプライチェーンの課題を抱えることなく機能面で同等の性能を発揮する精密発酵卵白に対する需要が高まっているとの見方を示した。
卵の供給不安や価格変動といった課題を背景に、精密発酵による卵白タンパク質は、食品業界の需要に応える形で生産を拡大する段階に入っている。
※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。
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アイキャッチ画像の出典:The EVERY Company





















































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