出典:Bauer
ドイツの乳製品メーカーBauer(バウアー)は7月16日、ドイツ南部のヴァッサーブルクに新施設を開設した。
この生産・イノベーション施設には、食品・飲料・医薬品向けのシステムサプライヤー大手のGEAのプロセス技術を導入。大豆から植物性原料を製造する設備で、8月から本格生産を開始する。
1887年創業のバウアーは以前より植物性ヨーグルトを製造しており、2024年初頭にはアプリコットの種を活用した植物性ヨーグルト「ZUM GLÜCK!」の展開を開始した。
プレスリリースによると、バウアーはこれまで、植物性ヨーグルトの原料となる大豆ベースを外部から調達していた。GEAの技術を導入した新施設により、大豆を仕入れてから大豆ベースを製造するまでの上流工程を社内で行えるようになる。
新施設では、大豆の受け入れ・保管、混合・粉砕、固液分離、加熱処理、タンク保管までを行い、植物性ヨーグルトなどの原料となる植物性濃縮物が得られる。これをバウアーの既存施設で代替ヨーグルトに加工する流れとなる。
バウアーは2025年5月にGEAに設備を発注した。今年1月に設備の設置が始まり、最初のバッチ生産を8月に予定している。
GEAは、ドイツ国内外の乳製品メーカーやスタートアップ企業向けに、オーツ麦、米、大豆などの植物性原料からベース原料を抽出するプロセスソリューションを長年開発してきた。公式サイトでは、大豆だけでなく、オーツ麦、アーモンド、ピーナッツ、米、ココナッツ、エンドウ豆などを対象としている。
乳製品メーカーで進む植物性原料の内製化

出典:Bauer
バウアーのように、既存の乳製品メーカーがGEAのプロセス技術を活用し、これまで外部調達していた植物性ベース原料の製造を内製化する事例は、今回が初めてではない。
中国大手の乳製品加工メーカー(社名非公開)は2018年後半、中国で新たな大豆加工工場を建設するプロジェクトを開始し、大豆製品の前処理に必要な設備一式をGEAから導入した。
フランスの大手乳業・飲料メーカーLaiterie de Saint-Denis-de-l’Hôtel(LSDH)は2020年末、GEAにオーツ麦、米、大豆から植物性のベース原料を製造する工場を発注した。
それまでは自社では抽出しておらず、新工場によって初めてオーツ麦・米・大豆の濃縮物を自社製造できるようになった。LSDHは、フランス国内でプラントベース製品をすでに展開していたが、GEAのプロセス技術を導入することで、植物性飲料市場での地位をさらに強化する狙いがあった。
オーストラリアの植物性スプレッド企業Nuttelexの事例では、同社がスプレッドから植物性飲料に事業を拡大するにあたり、GEAが原料処理、計量、混合、加熱、加水分解、ブレンド、超高温瞬間殺菌処理までのシステムを構築した。
※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。
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