出典:Ever After Foods
イスラエルの細胞性食品企業Ever After Foodsは8月17日、ベルギーの細胞性シーフード企業Fishwayを買収したと発表した。買収額などの条件は公表していない。
Fishwayは、細胞培養による魚バイオマスの開発を手掛けるスタートアップで2022年に設立された。2024年のFoovoによるインタビューでは、4種の魚類細胞株を保有していること、魚バイオマスを乳児用やペットフード向けに展開したいと回答していた。
今回の買収により、Fishwayが有する魚類の細胞株や、動物由来成分を使用しない培地に関する技術・知見がEver After Foodsに加わることとなる。
Fishwayの既存チームもEver After Foodsに加わり、ベルギーの拠点は魚類細胞と培地開発を担う欧州拠点として維持される。
Ever After Foodsは、動物種を問わない培養タンパク質の製造プラットフォームを構築している。
業界パートナーとの提携を通じて牛肉、鶏肉、アヒル、魚の細胞から筋肉組織と脂肪組織を自然に生成する技術の実証に成功しており、2025年2月には、既存技術の10分の1の規模で商用生産が可能な細胞性食品の生産システム導入を目指してBühlerと提携した。
Fishwayの技術を取り込むことで、水産物を含む複数種への対応を広げ、開発サイクルを短縮し、商用化を加速させる考えだ。
買収後の初期の商用プログラムの一つとして、高級ペットフード向けの培養タンパク質に焦点をあてるとしている。Ever After Foodsは買収と並行して、事業展開やプラットフォームの拡張に充てる200万ドルの追加投資も確保した。
閉鎖と再編が相次ぐ細胞性食品業界

出典:Ever After Foods/Fishway
細胞性食品業界では、企業の閉鎖と再編が相次いでいる。
2024年には細胞性牛肉のSCiFi Foodsが資金調達難で事業を停止し、2025年にはアメリカで大型工場を建設したBeliever Meatsが事業を停止した。オランダで最初に試食会を開催したMeatableも資金確保に至らず事業を終了した。
今年8月には細胞性脂肪を開発するドイツのCultimate Foodsも閉鎖した。細胞性ペットフード企業でも昨年、閉鎖事例が確認されている。
一方、米Upside Foodsは2022年に細胞性シーフードのCultured Decadenceを買収し、UMAMI Bioworksは細胞性シーフードのShiok Meatsと合併した。
2025年10月にはフランスのGourmeyがVital Meatを買収してPARIMAを設立し、シンガポールで動物種2種について承認を得るなど、再編後に承認を得る事例もある。
Fishwayの買収も、細胞性食品業界で進む再編の一つであり、技術や人材を統合して商用化を目指す動きといえる。
同社CEO(最高経営責任者)のAnnelies Bogaerts氏は、「培養タンパク質分野はここ数年、さまざまな課題に直面してきましたが、高品質なタンパク質を大規模に生産するという期待は色あせていません。この業界は、個別の技術開発から産業的な統合や商用化へと移行し、新たな段階に入ろうとしています」とプレスリリースで述べている。
※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。
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アイキャッチ画像の出典:Ever After Foods















































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