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Onego Bio、精密発酵卵白タンパク質を米ワッフルブランドに供給へ|1トン生産を経て、商用化へ前進

出典:Onego Bio

精密発酵卵白の市場投入が加速している。

精密発酵で卵白タンパク質を開発する米The EVERY Companyが小売展開を拡大する動きに続き、フィンランドのOnego Bioでも、アメリカで消費者向け商品への採用の動きが進み始めた。

Onego Bio、消費者向け商品採用で上市へ

出典:Onego Bio

Onego Bioは9月9日、ニューヨークの高タンパク質ワッフルブランドZen Wafflesと商用提携を締結し、精密発酵卵白タンパク質「Bioalbumen」を同社製品向けに供給すると発表した。

Foovoの認識では、Onego Bioの上市に関する具体的な動きが発表されたのはこれが初めて。

Zen Wafflesは全米50州でオンライン販売するほか、小売店やフィットネス施設、Citarella Gourmet Marketなどの専門店にも販路を持つ。

プレスリリースではBioalbumenを使用した商品の発売時期や対象商品は明らかにされていないが、Onego Bioにとっては、具体的な消費者向け商品での採用となる。

Bioalbumenは、糸状菌Trichoderma reeseiを用いた精密発酵で生産するオボアルブミンで、鶏卵の卵白に含まれる主要タンパク質と同じアミノ酸配列を持つ。泡立ちやゲル化、結着など卵白の機能を有する。

アメリカ食品医薬品局(FDA)は2025年9月、Onego Bioが提出したGRAS通知について「質問なし」と回答し、ワッフルを含む焼き菓子や飲料、アイスクリーム、ソース、代替肉など幅広い用途での使用が示されている。

2025年には1トンを初生産

出典:Onego Bio

同社は規制対応と並行してスケールアップ、顧客開拓を進めてきた。

昨年4月には最初の商用規模のパイロット生産を完了し、ウィスコンシン州ジェファーソンに工場を建設する計画を発表した。

同社はアメリカで政府支援も獲得している。2024年にはアメリカ国防総省のバイオ製造支援プログラムに採択され、200万ドル(約3億円)を獲得した。また、ウィスコンシン州に計画する自社工場については、アメリカ農務省の支援プログラム(9003プログラム)の申請で第2段階に進んでおり、最大2億5,000万ドル(約388億円)の融資保証を受ける可能性がある。

2025年には製造パートナーとの提携を通じて、6万2,000Lバイオリアクターでデモ運転を行い、1トンの初生産を完了した。

その後、「最初の顧客販売」を達成したと公表。この投稿では顧客名を明らかにしていなかった。今回のZen Wafflesとの提携は、Bioalbumenが具体的なブランド製品に採用される段階に進んだことを示す動きといえる。

メキシコでも商用化を見据えた動きを進めている。

今年3月、メキシコやアメリカ、欧州など17ヵ国で100以上のブランドを展開する食品大手Sigma Foodsと提携。Bioalbumenの機能性や商業的可能性を評価し、試作品の開発や用途試験を行うことを発表した。

先行するEVERY、市販品採用と生産能力を拡大

出典:Onego Bio

精密発酵卵白では、米The EVERY Companyが先行する。

EVERYの精密発酵卵白タンパク質はすでにウォルマートやTargetで販売される商品に採用され、今年3月には料理に使用できる家庭向け卵白タンパク質粉末としても発売された。6月には需要増を受けて生産能力を4倍に拡大し、7月にはADMとアメリカでの商用生産でも提携した。

従来のサプライチェーンに依存せずに卵白タンパク質を生産するOnego BioやEVERYのソリューションは、タンパク質供給の多様化に貢献するものとなり、鳥インフルエンザによる供給リスクへの備えとしても期待される。

公式サイトによると、Bioalbumenは土地利用を95%、二酸化炭素排出量を90%、水使用量を72%削減でき、より少ない資源で、環境負荷を抑えた卵白生産を可能にする。

 

※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

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