代替プロテイン

食肉加工の銀河フーズ、プラントベース肉を50%配合した業務用ソーセージを発売

出典:銀河フーズ

国内の食肉加工メーカーが植物性原料を採用し、豚肉50%の業務用ハイブリッドソーセージを発売した。

岩手でハム・ソーセージの製造販売を手掛ける銀河フーズは今月1日、プラントベース肉を使用した新製品「ハーフ&ハーフソーセージタイプ」の業務用販売を開始した

豚肉50%とプラントベース肉50%を配合したハイブリッド製品で、ネクストミーツのグループ会社であるマーマフーズのプラントベース肉を使用している。

従来のポークソーセージと比較して脂質を約7割、カロリーを約4割削減し、ソーセージにはほとんど含まれない食物繊維を2.2g含め、健康価値を訴求する。レストランやカフェなど外食チェーン、ホテル、給食向けに販売する。

世界的な人口増加に伴う食料需要の増加や健康志向の高まり、気候変動への対応、食料安全保障の確保に向けたサプライチェーンの多様化などを背景に、プラントベース食品をはじめとする持続可能な代替タンパク質への関心が高まっている。

政府はフードテックを17の戦略分野の一つに位置付け、そのうち非動物由来タンパク食品などを含む新規食品分野では、2040年にかけて国内外市場で売上3兆円を目指している

一方、100%植物由来の商品には味や食感に課題があると銀河フーズは指摘する。同社は、肉の美味しさを保ちながらプラントベース化を進める方法として、豚肉と植物性原料をブレンドした新商品を開発した。

出典:銀河フーズ

同様の動きは、国内ですでにみられている。

きちりホールディングスは2020年10月、同社が運営する「いしがまやハンバーグ」に当時のDAIZが開発した植物肉「ミラクルミート」を採用し、畜産肉と植物肉を1対1でブレンドした新商品を発売した

2023年7月には、セブン‐イレブン・ジャパンが「みらいデリ」シリーズのナゲット・手巻きおにぎりの2商品にミラクルミートを採用した。ナゲットには鶏肉、手巻おにぎりの具材にはツナを使用し、それぞれミラクルミートと組み合わせたハイブリッド商品として全国で発売した

一方、Foovoが国内の一部スーパーマーケットの売り場を調査した限りでは、ハイブリッド商品を含む代替肉製品の普及には、なお課題が残る。こうした中、既存の食肉加工メーカーがB2B向けに、プラントベース肉を配合したハイブリッドソーセージを発売した点は注目される。

海外でも同様の動きが進んでいる。マイコプロテインで知られるQuornは2024年、肉の摂取量を減らすため、ハイブリッド製品への参入を発表した

その後、イギリスの食肉加工メーカーWilliam White Meatsは2026年6月、牛肉とQuornのマイコプロテインを組み合わせたハイブリッド製品「UltiMeat」を発売した

オーストリアの食肉加工大手Marcher Fleischwerkeも2026年5月、肉の使用量を抑えたハイブリッド製品も展開する新ブランド「NOW!」を開始した。同ブランドでは、牛肉や豚肉などの畜産肉とキノコを1対1で組み合わせたハイブリッド製品を展開している

 

※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

フードテックの国内外ニュースを週1回まとめてお届けしております。
メールマガジン登録はこちらから

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:銀河フーズ

 

関連記事

  1. 世界初の「培養肉農場」がオランダで正式開設|20〜200Lのバイ…
  2. EUから出資を受けるドイツの微細藻類スタートアップQuazy F…
  3. 油だけで終わらせない|オランダのCano-ela、菜種種子から食…
  4. 【現地レポ】シンガポール展示会(Agri-Food Tech E…
  5. ビールの醸造で発生する廃棄大麦をアップサイクルするReGrain…
  6. Mycorenaのパイロット工場、拡張により欧州最大のマイコプロ…
  7. 小売大手のLidl、植物由来食品の販売比率を2030年までに20…
  8. 培養魚のBLUU Seafoodが約24億円を調達、年内にパイロ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

ドイツ企業Infinite Rootsの菌糸体由来肉が韓国上市へ|マイコプロテインの2024年注目トピック

ドイツの菌糸体スタートアップ企業Infinite Roots(旧称Mushlab…

国際イスラーム法学アカデミー、第26回総会で「培養肉は条件付きでハラール」と判断

2025年5月20日:更新カタール・ドーハで5月8日に閉幕した第26回国際イスラーム法学アカ…

仏Verley、精密発酵ホエイでGRAS認証を取得―「代替」ではなく「補完×機能」を掲げる差別化戦略

出典:Verleyフランスの精密発酵企業Verley(旧称Bon Vivant)は今月、アメリカ…

欧州における精密発酵企業の規制ステータス最新状況(2024年10月)|欧州セミナーレポート

2024年11月11日 公式の情報・URLを一部追記精密発酵タンパク質の…

ユニリーバ傘下の代替肉ブランドThe Vegetarian Butcherが、精密発酵由来の卵白タンパク質の使用で米The EVERY Companyと提携

グローバルな代替肉ブランドであり、ユニリーバが2018年に買収したThe Veg…

英国、精密発酵で初の安全性ガイドライン公表|代替タンパク質を「大きなチャンス」と位置づける

出典:Better Dairy LinkedInイギリスで昨年12月、細胞性食品の安全性ガイダン…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

細胞性食品(細胞培養食品)レポート販売開始

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

精密発酵・定期動向レポート発売のお知らせ

代替カカオレポート・好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

会員サービスFoovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

PAGE TOP