アップサイクル

Revo Foods、アンズ種子由来の植物性カッテージチーズを発売|各国で高まる需要を狙う

出典:Revo Foods

マイコプロテインで代替サーモンなどを開発するオーストリアのRevo Foodsが、カッテージチーズの需要が高まるなか、植物性乳製品に参入した。

Revo Foodsは今月、アンズの種子を使用した植物性カッテージチーズ「COTTAGE PROTEIN+」を発売した。公式サイトで購入可能で、今後はドイツのEDEKAやREWEを含む、5ヵ国のスーパーマーケットに導入されるという。

あんずの種子から植物性カッテージチーズ

出典:Revo Foods

COTTAGE PROTEIN+は、ジュース製造で生じる副産物であるアンズの種子(杏仁)をアップサイクルした商品だ。アンズの種子が製品全体の40%を占め、ほかに水、塩、植物性培養物、チャイブを原料に使用している。1個(150g)あたり17.2gのタンパク質を含む。

製造工程に発酵を取り入れることで、「ココナッツオイルやパーム油をベースとした商品では再現できない多くの利点がもたらされます」と共同創業者のRobin Simsa氏はリンクトインで述べている。

Revo Foodsは同製品をヴィーガン向けや代替食品ではなく、「高タンパク質のフィットネス製品」として位置付けている。

Simsa氏はその理由として、カッテージチーズは肉などとは異なり、消費者が「乳製品だから」という文化的理由や愛着から選ぶというより、高タンパクで便利・さまざまな用途に使えるといった機能面から選ばれる食品だとの考えを示している。

各国で需要拡大、スーパーでは品薄も

出典:Revo Foods

参考に、ドイツ小売のREWEで販売される同社PBの動物性カッテージチーズは100gあたり12.7gのタンパク質を含む。一方、COTTAGE PROTEIN+は100gあたり約11.5gで、タンパク質量は従来の動物性カッテージチーズと同程度だ。

同製品は、カッテージチーズの需要増や品薄に対する一つの選択肢となる可能性がある。

オーストラリアでは昨年、SNSでカッテージチーズを使用したレシピが話題になったことで需要が急増し、スーパーマーケットで商品が入手しにくくなっていることが報じられた。イギリス、カナダ、アメリカなどでもカッテージチーズの需要増が報じられている。

ドイツでは2026年1月、カッテージチーズの売上高が42.4%増となり、「依然として需要が堅調」だと報告されている(PDF p8)。

Simsa氏自身もオランダの小売売場でカッテージチーズが品薄になっている状況を伝えている。そのうえで、COTTAGE PROTEIN+にはすでに強い需要があり、生産規模の拡大に取り組んでいるほか、プライベートブランド(PB)での提携についても協議を進めていると述べている。

Revo Foodsは、3Dプリンターを活用した植物性サーモンの開発からスタートし、2023年には3Dプリンター製サーモン「THE FILET」を発売した。2024年にはオーストリア・ウィーンに月産60トンの食品向け3Dプリンティング工場「TASTE FACTORY」を開設。現在はマイコプロテインを用いたサーモンや白身魚、タコ、鶏肉代替品などへ商品を広げている。

 

※本記事は、リンクトインの投稿をもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

フードテックの国内外ニュースを週1回まとめてお届けしております。
メールマガジン登録はこちらから

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Revo Foods

 

関連記事

  1. Daisy Labがシード資金を調達、今年半ばに精密発酵プロトタ…
  2. インテグリカルチャー、培養肉用資材のB2Bマーケットプレイス「勝…
  3. Nature’s Fyndがカナダで微生物由来タンパク質Fyの認…
  4. 中国の培養肉スタートアップ南京周子未来食品が約3億円を資金調達
  5. オランダで世界初の細胞性食肉農場の建設に向けてCRAFTコンソー…
  6. カナダのNew School Foodsが約8.6億円を調達、ト…
  7. ゲイツ氏、ベゾス氏が支援するNature’s Fyn…
  8. 中国の植物肉HEROTEINが米培養油脂Mission Barn…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

Vowが絶滅マンモスのDNAから培養マンモスミートボールを作製

オーストラリアの培養肉企業Vowは、絶滅したケナガマンモスのタンパク質で作られた…

Planetaryのマイコプロテイン製品、ALDI SUISSEがスイス242店舗で販売開始──欧州マイコプロテイン市場の今

出典:Planetaryスイスのディスカウント系大手スーパー、ALDI SUISSEは先月、同国…

マレーシアの培養肉企業Cell AgriTechが2024年末までの工場開設を発表

マレーシア初の培養肉企業Cell AgriTechは、マレーシア、ペナンに培養肉…

バイオマス発酵による代替シーフードの先駆者、米AQUA Cultured Foodsが事業終了|代替シーフードの「空白市場」に挑んだ5年間

出典:AQUA Cultured Foods代替シーフードを開発する米AQUA Cultured…

Shiruが「見た目も挙動も動物油脂のような」植物性代替脂肪「OleoPro」を発表 

カリフォルニアを拠点とするフードテック企業Shiruは、最初の製品となる代替脂肪…

米New Cultureが精密発酵カゼインのスケールアップに成功、1回のプロセスでピザ25,000枚分のチーズを生産可能に

精密発酵によるカゼインタンパク質を開発する米New Cultureは今月、1回あ…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

次回Foovoセミナーのご案内

細胞性食品(細胞培養食品)レポート販売開始

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

精密発酵・定期動向レポート発売のお知らせ

代替カカオレポート・好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

会員サービスFoovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

PAGE TOP