代替脂肪/代替油脂

Nourish Ingredients、代替乳脂肪「Creamilux」の10トン生産を完了

出典:Nourish Ingredients

オーストラリアのフードテック企業Nourish Ingredientsは、アニマルフリーの代替乳脂肪「Creamilux」の製造で、マレーシアの油脂メーカーSD Guthrie International傘下のオランダ食品原料部門と提携した。

オランダの同社施設で初の工業規模となる10トンの生産を数日で完了した。同施設は最大1日20トンの生産能力を持つ。Green Queenの報道によると、二社は顧客の需要に応じて生産を拡大し、将来的には年産数百トンを目指すという。

Nourish Ingredientsは精密発酵技術で知られる企業で、糸状菌を用いた肉らしい風味をもたらす脂肪成分「Tastilux」と、植物性乳製品にクリーミーな食感をもたらす代替乳脂肪「Creamilux」を開発している。

出典:Nourish Ingredients

同社の脂肪開発は、創業時の構想から変化している。

James Petrie氏は2026年7月のPPTIのインタビューで、当初は動物脂肪全体を精密発酵で再現することを目指していたが、分析の結果、構成脂質の80~90%は安価な植物油脂で代替できることが分かったと説明した。そこで、動物成分ならではの食体験をもたらす残り10~20%の脂質に絞り、植物油脂と組み合わせる戦略へ転換した。当初のアプローチでは、経済性のある完全代替は難しかったという。

同社によれば、Creamiluxは0.2~1%の配合量で、植物性乳製品に本物のような風味、クリーミーさをもたらすという。

現在の公式サイトに精密発酵技術は明記されているものの、Tastiluxの原料を「Fungal fermentation(菌類発酵)」とする一方、Creamiluxについては「Enzyme driven(酵素駆動)」と記載があり、酵素技術を軸とした素材とされている。

同社は昨年、TastiluxについてアメリカでFEMA GRASステータスを取得して販売が可能となった。公式サイトでは現在、最低1トンからの注文を受け付けている。

Petrie氏はGreen Queenのインタビューで、最初の商品が今後6ヶ月以内に店頭に並ぶとの見通しを示した。先行するのは肉向け素材「Tastilux」を使用した植物性チキンで、Creamiluxを使った代替乳製品が続くという。

同社はフォンテラとの提携に加え、中国のCABIO Biotechとも提携しており、2025年4月にはCABIOとの協業でTastiluxの初の商用生産を完了し、生産能力を1700%拡大したと発表した。

2025年にオランダ・ライデンに開設したグローバル商用拠点もすでに全面稼働しており、Tastiluxを配合した消費者向け商品の上市が次の動きとして注目される。

 

※本記事は、リンクトインの投稿をもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

 

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アイキャッチ画像の出典:Nourish Ingredients

 

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