コーヒー

コーヒー豆不使用の「ジョージア」がスーパーに|実際に飲んでみた

Foovo(佐藤あゆみ)撮影

気候変動による影響や価格高騰を背景に、コーヒー豆を使わずにコーヒーの風味を再現する「代替コーヒー」の開発が世界で進んでいる。

こうしたなか、コカ・コーラシステムは9月21日、コーヒー豆を使用しない新商品「ジョージア カフェウォーター ブラック」を全国で発売した。

同社によると、気候変動などによる良質なコーヒー豆の将来的な収穫量減少を見据え、約2年をかけて開発した。コーヒー特有の苦味や雑味を抑え、「水のように軽やかでゴクゴク飲める」飲料として設計した。500ml入りで149円(税別)。全国で販売する。

原材料には、食物繊維(難消化性デキストリン)に香料、カラメル色素、カフェインなどを使用。

実際に都内のスーパーでも販売されていた。

都内スーパーの売場に並ぶ「ジョージア カフェウォーター ブラック」/Foovo(佐藤あゆみ)撮影

Foovo(佐藤あゆみ)撮影

ペットボトルの蓋を開けると、コーヒーらしい香りがしっかりと感じられた。飲んでみると、一般的なブラックコーヒーより軽い飲み口だった。コーヒー特有の苦味やコクが好きな人には物足りないかもしれないが、コーヒーの苦味が苦手な人には飲みやすい飲料だと感じた。

Foovo(佐藤あゆみ)撮影

ミルクを入れた状態/Foovo(佐藤あゆみ)撮影

豆を使わないコーヒーでは、米Atomo Coffeeがデーツ種子などを利用した製品を開発し、2024年に日本へ進出。シンガポールのPreferも米とひよこ豆を発酵・焙煎する代替コーヒーを開発しており、今年、東急不動産と連携して東京・渋谷の「PARKY」で日本初の商品展開を開始した。

国内では、ダイドードリンコも10月5日、ひよこ豆とチコリを使ったコーヒー豆・香料不使用の「グッドラテ2050」を数量限定で発売した。このほか、プレマは国産大豆を焙煎した「BEYOND COFFEE」、MNHは玄米を焙煎した「玄米デカフェ」を展開している。

味の素AGFも10月1日から、インスタントコーヒーに大麦エキスを組み合わせた商品のテスト販売を開始しており、国内でもコーヒー豆への依存を減らす商品が増えている。

近年の代替コーヒー市場では、気候変動や供給リスクを背景に海外スタートアップの開発が先行してきたが、今回のジョージアは大手飲料メーカーによる全国販売である点が異なる。日本でも、大手メーカーによる代替コーヒーが一般消費者の売場に入り始めた事例として注目される。

 

※本記事は、プレスリリースに加え、Foovoが都内スーパーで販売状況を確認し、実際に商品を購入・試飲した内容をもとに独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

フードテックの国内外ニュースを週1回まとめてお届けしております。
メールマガジン登録はこちらから

 

関連記事

アイキャッチ画像はFoovo(佐藤あゆみ)撮影

 

関連記事

  1. 豆を使わずに合成生物学でコーヒーを開発するCompound Fo…
  2. スイスのFood Brewer、培養カカオで2027年米国上市を…
  3. フィンランドの研究チームが細胞培養コーヒー生産に関する論文を発表…
  4. フィンランドの研究チームが細胞培養によるコーヒー生産に成功
  5. 培養肉を手掛ける細胞性食品スタートアップTissenBioFar…
  6. 代替コーヒーのPrefer、タイ味の素社と提携|持続可能なコーヒ…
  7. 米Voyage Foods、豆不使用コーヒーをフードサービス・C…
  8. 堆肥化できるコーヒーボールを使うCoffeeB、20万世帯に導入…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

Gelatex、年間300トンの培養肉生産を可能とする足場生産の試運転をスタート

培養肉用の足場を開発するエストニアのGelatexは先月、ナノファイバー材料の開…

オランダのNoPalm Ingredients、酵母由来油脂の工業生産に成功—12万リットルへスケールアップ

オランダのNoPalm Ingredientsは11日、食品業界の副産物を活用し…

DAIZが海外進出を本格化、タイの植物肉企業へミラクルミートの提供を開始

熊本を拠点とする植物肉スタートアップのDAIZが海外進出を本格化する。D…

独GoodBytzが開発した1日3,000食を調理できるロボットキッチン

ドイツのスタートアップ企業GoodBytzは、1日最大3,000食を調理できるロ…

サケ・マス・コイを開発する欧州初の培養魚Bluu Biosciencesが約9億円を調達

ドイツの培養魚スタートアップ企業Bluu Biosciencesが700万ユーロ…

インポッシブル・フーズの大豆レグヘモグロビンをEFSAが安全と判断:GMOパネルが結論を発表

米インポッシブル・フーズ(Impossible Foods)の大豆レグヘモグロビ…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

次回Foovoセミナーのご案内

細胞性食品(細胞培養食品)レポート販売開始

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

精密発酵・定期動向レポート発売のお知らせ

代替カカオレポート・好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

会員サービスFoovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

PAGE TOP