出典:Abu Dhabi Media Office
新規食品の承認前試食については、オランダやイギリス、シンガポールで手続きや条件が整備されている。今回、アブダビでも試食・官能評価のためのガイドラインが策定された。
アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビは、承認を受けていない新規食品について、研究段階で試食・官能評価を行うためのガイドラインを策定した。アブダビ品質・適合評議会(ADQCC)が10月8日に発表した。
対象には、培養肉などの細胞性食品、精密発酵、代替タンパク質、その他の食品原料が含まれる。
企業は管理された研究環境で試食を実施し、消費者の受容性を検証できる。これにより、事業化前の製品改良や投資判断、将来の計画に必要なデータを、企業が収集することが可能になる。
ガイドラインは、製品の安全性評価、研究室での試験、試食参加者の保護などに関する要件を定めている。ADQCCの中央試験所が技術評価を担い、アブダビ農業・食品安全局(ADAFSA)が試食申請を審査して必要な許可を出す。
ガイドライン策定にはアブダビ投資局(ADIO)や海外のフードテック企業、研究機関も関与した。
アブダビでは2025年10月、新規食品の規制枠組みの構築に向けた取り組みが開始された。今回の試食ガイドライン策定は、こうした制度整備の一環と位置付けられる。
先進的なフードテック企業をアブダビに誘致し、世界のフードテックのバリューチェーンにおけるアブダビの地位を強化する狙いがある。

出典:Mosa Meat
細胞性食品や精密発酵について、承認前の試食を制度化する動きは、欧州、アジアでも進んできた。
オランダは2023年、細胞性食品の限定的な試食を認める手続きを整備した。2024年にはMeatable(事業終了)とMosa Meatが試食を実施した。2026年9月には実績を踏まえた実施規範の改訂と試行制度の延長が決定した。精密発酵・バイオマス発酵についても、昨年、承認前試食が可能になった。
イギリスでも英国食品基準庁(FSA)が、未承認の新規食品に関する試食ガイドラインを公表している。研究開発を目的とする試食は条件により認められる一方、製品や企業の宣伝を目的とする場合は、無承認食品の違法な市場投入に当たり得るとされている。
シンガポールでも、新規食品の試食を行うための規則が、新規食品ガイドラインに盛り込まれている。
一方、国内では細胞性食品の安全性確保に向けたガイドラインの策定が進むものの、研究開発段階における試食について、国が定めた統一的な手続きはまだ整備されていない。
※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。
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アイキャッチ画像の出典:Abu Dhabi Media Office















































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