出典:Edonia
フランスのフードテック企業Edoniaは10月6日、微細藻類スピルリナ由来のタンパク質素材「Edo」の量産に向け、総額1,500万ユーロ(約26億5,400万円)を調達したと発表した。
SWEN Blue Ocean 2、Asterion Ventures、EIT Foodからの出資に、フランスの公的投資銀行Bpifranceの補助金や銀行融資を組み合わせたものとなる。
調達資金はフランス国内での専用施設の開設と、欧州・日本・アメリカでの販売拡大にあてる。
Food Ingredients Firstの報道によると、新施設は2027年末までに開設する予定で、本格稼働時の生産能力は年間約2,000トンを見込む。既存のフランス・アジャンの施設では、すでに毎月数トンを出荷しているという。
スピルリナからひき肉に似た食感の食品素材を開発

出典:Edonia
2023年設立のEdoniaは、スピルリナを加熱処理して独自のタンパク質素材に加工する特許技術「Edonization」により、スピルリナの栄養を保持しながら、スピルリナで課題とされていた不快な味を解決し、柔らかな粒状の食品素材「Edo」を開発した。
Edoは100グラム当たりタンパク質27g、鉄30mgを含むとしている。
同社によると、Edoの噛みごたえはひき肉に近く、これは製造工程から生まれる食感だという。
Edoは冷凍状態で供給され、解凍せずに料理へ加えられる。ひき肉の代替や、植物性メニューのタンパク質強化などに使用できる。
同社によると、2025年にNewrestとの提携で導入されて以来、この原料はフランス国内の同グループの給食施設で、毎月数千食の調理に使用されている。小売では、Edoを採用したDietbonのレトルト食品シリーズにおいて、顧客の40%が従来の肉入りレシピからEdo版に切り替えているという。今回、約20社から総額3,000万ユーロを超える事前受注を確保したことも明らかにした。

出典:Edonia
微細藻類を代替タンパク質に活用する動きは、ほかにも広がっている。
イスラエルのSimpliiGoodは、スピルリナからクロロフィル成分を分離し、成形して代替スモークサーモンを開発。2025年には商用生産への移行を発表した。ただし、公開情報から代替スモークサーモンの市場投入は確認できていない。
同じくイスラエルのBrevelは、光と糖を組み合わせた発酵プロセスにより、白色でニュートラルな風味の微細藻類由来タンパク質を開発している。
Edoniaは新工場の開設前に受注を積み上げ、量産に向けて前進している。同社の取り組みは、スピルリナを健康食品向けの原料から、日常的な食品に使う業務用素材へ広げる動きとして注目される。
※本記事は、プレスリリース①・②をもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。
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