Foovo Deep

Motif FoodWorks、分子農業でヘムを開発するためパートナーシップを拡大

 

アメリカ、ボストンを拠点とするフードテック企業Motif FoodWorksは、分子農業により植物でヘムタンパク質を生成するため、分子農業スタートアップの米IngredientWerksと提携したことを発表した。

Novus Internationalの子会社AgrividaによるスピンオフベンチャーであるIngredientWerksは、2022年設立の新しい企業だが、15年間にわたる植物形質転換、組換えタンパク質培養などの技術を活用し、代替タンパク質用にカスタマイズされた高価値なタンパク質を開発している。

「精密発酵を活用する企業数が生産能力を上回っている」

出典:Motif FoodWorks

Motif FoodWorksが最初に市販した「HEMAMI」は、動物肉に匹敵する風味、香りを植物肉にもたらす成分となる。同社は精密発酵技術により、牛肉に存在するミオグロビンと生物学的に同一な「HEMAMI」を開発した。

精密発酵は代替タンパク質業界にとって今後も「原動力」となるものだが、「精密発酵を活用する企業数が生産能力を上回っている」とMotif FoodWorksは指摘している。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Motif FoodWorks

 

関連記事

  1. 植物性代替肉SavorEatがイスラエルでIPO(上場)、202…
  2. 培養肉企業アレフ・ファームズ、培養コラーゲン事業への参入を発表
  3. ヒマワリ種子のオレオソームで代替脂肪を開発するTime-trav…
  4. 米Geltor、飲食用の精密発酵コラーゲン「PrimaColl」…
  5. プラスチック使用削減のために食用スプーンを開発したIncrEDI…
  6. 牛に頼らず酵母で乳タンパク質を再現するフランス企業Bon Viv…
  7. PFerrinX26、米国で生産能力200トンの精密発酵ウシラク…
  8. アグロルーデンスが開発|米と麹から生まれたマイコプロテイン「Co…

おすすめ記事

アイルランド企業Evoccoは食料品レシートから気候変動への影響を可視化するアプリを開発

気候変動に対する問題意識はあっても、普段の生活で自分の行動が気候変動にどのような…

米New Cultureが精密発酵カゼインのスケールアップに成功、1回のプロセスでピザ25,000枚分のチーズを生産可能に

精密発酵によるカゼインタンパク質を開発する米New Cultureは今月、1回あ…

培養肉モサミートが培養脂肪用培地の大幅コストダウンに成功

オランダの培養肉企業モサミートが、培養脂肪用培地のコストダウン成功を発表した。…

フィンランド発、Hailiaの挑戦:魚の副産物から人間用のスマートシーフード製品の創出

十分に活用しきれていなかった魚の副産物をヒト向けのシーフード製品にアップサイクル…

米Upside Foods、水面下で培養甲殻類の特許出願──Cultured Decadence買収後の進展を追う

アメリカの培養肉企業Upside Foodsが2022年1月にロブスターなどの甲…

Jellatechが約5億円のシード資金を調達、細胞由来コラーゲンの開発を加速

動物に依存することなく、細胞農業により動物由来と同等のコラーゲンを開発する米Je…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

最新記事

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,707円(09/18 15:54時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(09/18 02:17時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(09/18 05:56時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(09/18 21:56時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,980円(09/18 13:52時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(09/18 01:12時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP