レストランテック

ドイツのgoodBytz、コンテナ型ロボットキッチンを在韓米軍で試験運用|固定式から移動式へ

出典:goodBytz

ドイツのフードテック企業goodBytzが、ロボットキッチンの展開を固定式から移動式のコンテナ型へ広げている。

2021年設立の同社は、これまでに病院スーパーマーケットなどにロボットキッチンを導入してきた。現在は、インフラが限られている場所でも利用できるコンテナ型ロボットキッチンの試験運用を、在韓米軍基地で進めている

昨年11月、goodBytzのロボットキッチンは韓国の米軍基地で正式に稼働した。同社にとって軍事用途として初の導入となった。導入されたのは、米陸軍が「Market 19」と呼ぶロボットキッチンで、注文、調理、盛り付けまでを自動化し、兵士に温かい食事を提供する仕組みだ。食材準備や品質管理などは人が担う

今年3月には、世界初となる移動可能なコンテナ型ロボットキッチンSAM」を発表した

インフラが整備されていない場所にも設置でき、電源、水、排水設備に接続すれば稼働できる。最大10種類の食事を同時に調理可能。最大30食まで事前調理・保温ができるとしている。

食材は調理済みの状態で搬送され、現場でシステムに投入される。専用の供給装置を通じて食材を調理システムに供給する仕組みで、将来的には、コンテナに組み込まれた密封バッグやフィルム包装から直接供給できるようにする予定だという。

SAMは韓国の米陸軍向けに配備され、すでに試験運用が開始されている。

出典:Army Sgt. Deziree Keay

米陸軍は3月下旬、韓国大邱の在韓米軍基地キャンプ・ウォーカーでSAMの試験運用を開始した。SAMは、すでに基地に導入されていた固定型のロボットキッチン「Market 19」をコンテナ化した拡張版と位置づけられている。1時間に120食超を提供可能。

米軍関連メディアStars and Stripesによると現在、SAMは資金提供を受けて、在韓米軍基地キャンプ・キャロルで7ヵ月間の評価を受けている。食材を一度積み込むと、最大800人分の食事を提供できるという

goodBytzのロボットキッチンは軍事基地だけでなく、スーパーマーケット病院にも導入が進む。

出典:goodBytz

昨年11月には、ドイツ北部Kiel-HeikendorfにあるスーパーマーケットEDEKA Ristowで、ロボットキッチンが稼働を開始した

今月には、オーストリアの病院(Landeskrankenhaus Hall)に導入され、24時間体制で従業員、患者、訪問者への食事提供が可能になった。過去にもドイツの病院や大学への導入実績がある。

goodBytzは今年2月、ドイツ・ハンブルクに新たな生産施設を開設した。この施設で年間最大100台のロボットキッチンを生産するとしており、導入拡大に向けた生産体制を整えている。

 

※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

フードテックの国内外ニュースを週1回まとめてお届けしております。
メールマガジン登録はこちらから

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:goodBytz

 

関連記事

  1. 夕飯の準備は出社前の2分で完了!冷蔵機能のあるスマート調理器具S…
  2. カクテルに3DプリントするPrint a Drink、企業向けの…
  3. 政府、フードテックに9.7兆円の官民投資を想定|植物工場、陸上養…
  4. なぜ今、食品メーカーが手を組むのか?|共通課題に挑む「未来型食品…
  5. リング型カクテルメーカーBarsys 360|自宅のミクソロジー…
  6. ピザ自販機のBasil Streetが操業停止
  7. コンタクトレスなデリバリーロッカーMinnowがSKS2020で…
  8. 独GoodBytzが開発した1日3,000食を調理できるロボット…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

精密発酵でヘムを開発するPaleoが約17億円を調達、植物性食品に「本物の肉の味」を提供

精密発酵でヘムを開発するベルギー企業Paleoは今月、シリーズAラウンドで120…

代替シーフードのAqua Cultured Foods、スイスの小売大手ミグロとPoC契約を締結

代替シーフード企業Aqua Cultured Foodsは16日、スイスの小売大…

米BIOMILQ、創業者の元夫との知財紛争で破産申請

Leila Strickland博士(出典:BIOMILQ)母乳に含まれる生理活性物質を開発する…

スイスのCatchfree、微細藻類と植物タンパク質から代替エビを開発

スイスのスタートアップ企業Catchfreeは、微細藻類と植物成分を使用した代替…

単細胞タンパク質のCalysta、英米の研究開発ラボを閉鎖──中国工場を基盤に次の工場建設へ

出典:Calysta天然ガスに含まれるメタンなどの炭素源を微生物に与えて単細胞タンパク質「Fee…

細胞培養によるカキを開発するアメリカ企業Pearlita Foodsとは

細胞を培養して動物肉、魚肉を開発する企業が近年、増加している。培養肉の開発が進む…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

細胞性食品(細胞培養食品)レポート・予約注文開始

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

最新記事

精密発酵・定期動向レポート発売のお知らせ

代替カカオレポート・好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

会員サービスFoovo Deepのご案内

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

PAGE TOP