出典:TurtleTree
バイオテック企業Novonesisは今月8日、TurtleTreeが精密発酵技術で開発したウシラクトフェリン「LF+」について、乳幼児栄養市場向けのスケールアップ・製造・商用化を独占的に進めるため、TurtleTreeと提携したと発表した。
Novonesisは、サプリメントに関する一部の商用権利も取得する。
同時に、同社はTurtleTreeに少額出資する。三井化学のコーポレートベンチャーキャピタルである321Catalyst Venturesも出資に参加した。投資額は非公開。
TurtleTreeは、牛乳に含まれるものの供給量が限られているウシ由来ラクトフェリンを、遺伝子組換え微生物Komagataella phaffii M020を用いた精密発酵で開発している。
2025年5月に精密発酵ラクトフェリンについて、世界で初めてアメリカ食品医薬品局(FDA)から「質問なし」のレターを受領した企業となった。

出典:TurtleTree
同社はもともと、細胞培養による母乳成分開発に取り組むスタートアップだったが、2021年10月、新たに精密発酵技術の導入を発表した。
現在の公式サイトでは、昨年記載のあった「細胞農業」は見当たらず、技術領域として精密発酵だけが掲げられており、現在は精密発酵に注力していることがうかがえる。
同社は昨年4月、自社ブランドとして精密発酵ラクトフェリン「LF+」を使用した製品「IronKind」を上市し、初の市場投入を実現した。同製品は現在も販売が継続されている。LF+を使用したエスプレッソドリンクも、パートナー企業による販売が継続されている。
今年4月には、Perelel HealthがLF+を使用したパウダー製品「Daily Resilience Complex」を発売した。
精密発酵ラクトフェリン、製造・販売パートナーと組む段階へ

出典:Perelel Health
大手企業や原料企業が、精密発酵ラクトフェリンの製造・商用化を後押しする動きが増えている。ネスレは今年6月、ヒトラクトフェリンを開発するHelainaと複数年にわたる戦略的提携を締結した。
ヒト・ウシ両方のラクトフェリンを手掛ける濠All Gは昨年12月、フランスの特殊乳製品原料メーカーArmor Protéinesとヒト・ウシラクトフェリンの製造・販売を行う合弁会社の設立を発表した。
Helainaはまた、販売で三菱商事の関連会社であるMitsubishi International Food Ingredients(米国三菱商事機能性食品素材販売会社)と2024年に提携している。
これらは食品用途を中心とした動きだが、米FerrinX(別名:PFerrinX26)が先月、スキンケア用途で北米の原料販売会社Palmer Hollandと提携し、今年後半に商用生産を開始する計画を発表するなど、非食品分野でも商用化に向けた提携が確認されている。
Viviciのように、乳業大手Fonterraと化学メーカーdsm-firmenichが当初から関与して立ち上げた事例も含め、精密発酵ラクトフェリンは、乳製品原料メーカー、食品大手、原料販売会社などが製造や販売を後押しする段階に入りつつあるといえる。
※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。
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アイキャッチ画像の出典:TurtleTree























































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