代替プロテイン

グリーンカルチャー、食品工場向けに特化した植物性ミンチの販売を開始

出典:グリーンカルチャー

植物性食品を専門とするグリーンカルチャーは先月21日、食品工場向けに開発された植物性のミンチ原料「Green Meat プレーン」の販売を開始した

「Green Meat」シリーズは同社が2021年より外食企業向けに展開する植物肉で、大豆エンドウの植物性タンパク質を原料としている。自社D2Cサイトでは一般販売も行っている

今回発表された「Green Meat プレーン」は食品工場向けに特化したものとなり、畜産加工業、総菜製造業、セントラルキッチンなどへの提供を想定している。ヴィーガンやベジタリアンだけでなく、日常的に肉を食べる層もターゲットとし、動物性原料は不使用のためインバウンド需要への対応も見込む。

牛・豚・鶏といった複数の畜肉の特性をデータ化し、旨味や食感を科学的に解析。その解析データを比較検討し、植物性原材料を用いて肉の風味や食感を再構築した

グリーンカルチャーは、創業者でありベジタリアンでもある金田郷史氏が、アメリカ留学時に現地でプラントベースを扱うレストランやスーパーがある現状を知り、日本でもプラントベース食品を普及させるために2011年に設立した

出典:グリーンカルチャー

2023年9月には植物性の組織状タンパク質を主原料とした「Green チャーシュー」の事業者向け受託販売を開始した。同製品は現在もB2B販売が継続され、D2Cサイトでの一般販売もされている

出典:グリーンカルチャー

これまでに代替魚代替ゆで卵などの開発も手掛けた。

今回の動きは、外食向けに展開してきた植物性ミンチに加え、惣菜・加工品メーカーなど食品工場向けに特化した仕様を追加することで、卸売における提供先と顧客層を拡張するものと位置付けられる。

国内ではユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングが2022年にビヨンドミートとの独占販売契約を締結した。昨年3月にはマルエツなど関東の店舗でビヨンドミートの「サイコロステーキ」、「ミートボール」の製品を導入した

海外ではフランスの代替肉企業Nxtfoodが昨年9月に4,900万ユーロ(当時約85億円)という大型調達に成功する事例もある。

また、インポッシブル・フーズがパスタやパンなどの高タンパク化を進める方針を発表したほか、ビヨンドミートがエンドウ豆由来のタンパク質などを原料とした炭酸プロテインドリンクを発売するなど、肉+アルファに向かう動きもみられている。

 

※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:グリーンカルチャー

 

関連記事

  1. Meati Foodsの菌糸体肉、全米のホールフーズ全店舗で発売…
  2. 代替マグロ開発中の米フードテックKuleana、年内に全米へ代替…
  3. PFerrinX26、米国で生産能力200トンの精密発酵ウシラク…
  4. ドイツ企業Kynda、食品副産物を活用した「廃棄物ゼロ」の菌糸体…
  5. 精密発酵ホエイ・カゼイン開発の最前線|精密発酵による乳タンパク質…
  6. 培養肉未来創造コンソーシアム、大阪万博で培養肉の実物を展示|家庭…
  7. ショウジョウバエで成長因子を開発し、培養肉のコスト削減に挑むFu…
  8. 精密発酵ヘムで知られる米フードテック企業Motif FoodWo…

おすすめ記事

アメリカミズアブ由来のタンパク質・油脂を開発するVolare、今年大型工場の建設を開始

フィンランドのスタートアップ企業Volareはアメリカミズアブ(BSF)を活用し…

ジャガイモで卵白タンパク質を開発するPoLoPoが約2.3億円を調達

イスラエルの分子農業スタートアップPoLoPoは先月、プレシードラウンドで175…

微細藻類オメガ3を開発するMara Renewables、約13億円を調達ー魚に頼らないオメガ3供給を加速

出典:Mara Renewablesカナダの微細藻類スタートアップのMara Renewable…

機械学習でタンパク質収量を増やす英Eden Bioが約1.6億円を調達、精密発酵の課題解決へ

機械学習を使用してタンパク質収量を増加させるイギリスのバイオテック企業Eden …

“見えない卵”を置き換え、食卓の多様性を守る-日本企業UMAMI UNITED JAPANの「インビジブルな」代替卵戦略|創業者インタビュー

山﨑寛斗氏(出典:UMAMI UNITED JAPAN)「バターとマーガリン…

ベルギーのPaleoがペットフード業界に参入|精密発酵ミオグロビンを使用したペットフードの特許を出願

精密発酵でヘムを開発するベルギー企業Paleoが今月、ペットフード業界への参入を…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

最新記事

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP