代替プロテイン

米BMC Ingredients、カナダでマイコプロテイン「Rhiza」の販売認可を取得

牛肉50%、Rhiza50%のバーガー 出典:BMC Ingredients

マイコプロテインを開発する米BMC Ingredients(法人名:The Better Meat Co)は今月、自社のマイコプロテイン「Rhiza」について、カナダ保健省から「質問なし」のレターを受領したと発表した。

カナダ保健省の公式サイトには、本記事作成時点で該当するレターや審査概要はまだ公開されていない。同社はこれにより、アメリカ、シンガポールに続き、カナダでも食品・飲料製品にRhizaを使用して販売できるようになった。

2018年設立のBMC Ingredientsは、『クリーンミート』の著者で知られるPaul Shapiro氏らが共同設立したマイコプロテイン企業。

創業当初は、植物タンパク質を開発していたが、その後、Neurospora crassaを使用したマイコプロテインRhizaの開発へとシフトした。

The Better Meat Coは今月、事業上のブランド名を「BMC Ingredients」に変更した。法人名は引き続きThe Better Meat Coとなる。

ブランド変更の背景には、菌糸体由来のRhizaを、焼き菓子やパスタ、スムージー、ドリンクなど、「肉」に留まらない食品カテゴリに拡大する狙いがある。

出典:BMC Ingredients

公式サイトでは現在、シェイクやスムージー、食品などに組み込むホールフード粉末および焼き菓子用原料としての「Rhiza Pro」、ひき肉にブレンドする原料や代替肉原料としての「Rhiza Tex」が訴求されており、従来の「肉」を前面に出した見せ方から変更された。

アジアの受託製造施設で月産100トンを計画

出典:BMC Ingredients

Green queenの報道によると、同社は2027年第2四半期に大量生産を開始し、カナダへの出荷も行う計画だという。

同社は2021年、カルフォルニア州サクラメントで月産数千ポンドの工場の稼働を開始した。

2024年8月には、アメリカ国防総省から得た148万ドルの助成金を活用し、9,000Lから15万Lへスケールアップする計画が報じられた。

Green queenの報道によると、現在はまだ9,000L規模となり、生産量拡大に向けて、アジアの受託製造業者と提携し、2027年第2四半期から乾燥Rhizaを月産100トン生産する計画だという。

昨年3月には南米の大手食肉企業がハイブリッド肉への使用を目的に月間30トンのRhizaを購入する意向を示していた。

Rhizaの具体的な市場投入状況は詳しく公開されていないが、レストランBuddha Belly Burgerへの導入や、代替シーフード企業Oshiの製品にRhizaが使用されている。シンガポールでの具体的な市場投入は確認できていない。

マイコプロテインの市場投入や生産拡大に向けた動きは、他社でも確認される。

スイスのPlanetaryは昨年7月、スイスの小売でマイコプロテイン使用の代替肉製品を販売し、今年4月には、製糖会社などへのマイコプロテイン生産技術のライセンス供与を視野に約44億円を調達した。オランダのThe Protein Breweryの菌糸体原料「Fermotein」は今年、EUで新規食品として認可された。

アメリカでは、大豆とマイコプロテインを使用したOshiの代替シーフード製品が、小売での展開を拡大している。

国内では今年6月、アグロルーデンスと第一実業が、マイコプロテインおよびバイオエタノールの商用化に向けた大規模な実証設備をアグロルーデンスの那須工場で導入し、運用を開始している。

 

※本記事は、リンクトインの投稿をもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

 

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アイキャッチ画像の出典:BMC Ingredients

 

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