新しい食

イオン、「チョコか?」でブロックタイプの代替チョコレートを新発売|3店舗訪問で確認した「ChoViva」の味と広がり

Foovo(佐藤)撮影

イオンは今月2日、代替チョコシリーズ「チョコか?」から新たにブロックタイプ商品を発売した。

新商品はプレーン、ヘーゼルナッツ、シリアルパフの3品目で、298円(税別)。

これは、6月に発売した第一弾商品「チョコか?WITH BISCUIT」に続くもので、全国約5,300店舗の「イオン」「イオンスタイル」「マックスバリュ」で取り扱う。

イオン、「チョコか?」シリーズからブロックタイプを新発売

Foovo(佐藤)撮影

「チョコか?」には、ドイツのスタートアップPlanet A Foodsがヒマワリの種を原料に開発した代替チョコレート「ChoViva(チョビバ)」が使用されている。

従来のチョコレートは1kgあたりの温室効果ガス排出量が多く、牛肉、羊肉、チーズ、乳牛に続き、5番目に位置する。チョコレート1kgあたり9~15.2kgの二酸化炭素を排出するとされるが、「ChoViva」では2.3kgに抑えられるという。

地球温暖化対策としての意義に加え、近年のカカオ価格高騰や供給不安への対応策としても注目される。

プレスリリースによれば、第一弾のビスケット商品には「カカオが使われていないのにミルクチョコのような味がする」「味も口溶けもまるでチョコレート」といった声が寄せられた。こうした反響を受け、今回ブロックタイプの展開に踏み切った。

「チョコか?」ブロックタイプを試食

「まいばすけっと」虎ノ門3丁目店 Foovo(佐藤)撮影

筆者は都内の「まいばすけっと」虎ノ門3丁目店、江戸川橋駅南店、三軒茶屋駅北口店の3店舗を訪れた。

3店舗とも、チョコレートコーナーではなく、専用コーナーにおすすめ商品として陳列されていた。

江戸川橋駅南店  Foovo(佐藤)撮影

虎ノ門3丁目店  Foovo(佐藤)撮影

三軒茶屋駅北口店 Foovo(佐藤)撮影

専用コーナーには、ひまわりの写真と「やさしいのは甘さじゃない」というコピーが掲げられ、近くを通った子どもが興味を示す姿も見られた。いずれの店舗も、店頭に並んでいたブロックタイプはプレーンのみだった。

Foovo(佐藤)撮影

Foovo(佐藤)撮影

まず、ビスケットを試してみると、チョコレートとのわずかな違いは感じるものの、知らなければ気づかない程度だ。小学生の子どもは特に気に入り、お菓子といえばこのビスケットを食べたいというほどの気に入り用である。

Foovo(佐藤)撮影

Foovo(佐藤)撮影

続いてブロックタイプを口にすると、期待を超える驚きがあった。ブロックタイプはごまかしがきかないため、チョコと違うとすぐに分かるだろうと想定していたが、その予想は裏切られた。

大人も子どもも「チョコレートでないと言われなければわからない」との感想で、子どもにいたっては「本物のチョコレートより美味しい」とまで言う。

商品に「ChoViva」使用が明記されている Foovo(佐藤)撮影

Planet A Foodsが創業から数年で、欧州4万店舗以上の小売店へと販路を拡大した背景が納得できる。

さらに、通常のチョコレートは、冷蔵庫から出すと硬さが気になることがあるが、「チョコか?ブロックタイプ」は冷やしすぎても硬すぎず、口溶けがまろやかだった。

精密発酵による進化への期待

Foovo(佐藤)撮影

一方で、筆者はチョコ特有の「コク」はわずかに弱いと感じた。

コク感の課題については、Planet A Foodsが開発を進める精密発酵ココアバターにより、いずれ補完されると思う。

酵母などの微生物を「ミニ工場」として、動物に頼らずタンパク質など特定成分を生産する手法を精密発酵という。この領域では、乳タンパク質を開発する米パーフェクトデイ(Perfect Day)、イスラエルのRemilk、ラクトフェリンを開発するTurtleTree、脂肪を開発するNourish Ingredients、コラーゲンのGeltorなど多くの企業が登場しており、ネスレ、ユニリーバによる導入もみられる。

Planet A Foodsも、精密発酵技術によりココアバターと組成が同一の脂肪「ChoViva Butter」を開発している。「ChoViva Butter」はまだ上市されていないが、先行する「ChoViva」に加えて、数年後にはより完成度の高いチョコレート提供を目指しているだろう。

「チョコか?」は海外企業の原料を使用しているが、国内プレーヤーによる代替チョコレート開発も進んでいる。昨年11月には、あじかんが焙煎ごぼう由来の代替チョコレート「ゴボーチェ」をナチュラルローソンに導入した。Foovoの現地調査では、現在も都内店舗で販売が続いている。

今年3月には不二製油が、エンドウ豆とキャロブを主成分とした代替チョコレート「アノザM」を発売した。代替チョコ市場は、グローバルと国内いずれでも拡大の兆しを見せている。

 

※本記事は、Foovoの試食・現地調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

 

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アイキャッチ画像はFoovo(佐藤)撮影

 

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