出典:Solar Foods
二酸化炭素を原料とした代替タンパク質「ソレイン(Solein)」を開発するフィンランドのソーラーフーズ(Solar Foods)は先月16日、第2の工場「Factory 02」の建設地にフィンランド・ラッペーンランタにある工業地域Selkäharjuを選定したと発表した。
同社は2026年中に「Factory 02」建設に向けて投資を実行するかどうかの最終判断を行う。建設計画が決まれば、同社にとって初の工業規模の生産施設となる。
ソレインのスケールアップ計画

出典:Solar Foods
ソーラーフーズは2024年4月、フィンランド・バンターで第1の工場「Factory 01」の稼働を開始した。同工場は年間最大160トンのソレインを生産でき、今年には230トンへの拡張を計画している。
ラッペーンランタに建設予定の「Factory 02」はソーラーフーズ初の工業規模の生産施設となり、生産能力は年間6,400トンを見込む。
ただし、「Factory 02」は段階的に建設され、第1期は年産3,200トンで2028年末の稼働開始を計画している。2029年に第2期工場を拡張し、最終的に年産6,400トンと、現在の40倍の生産能力に達する見込みだ。
ソレインは、水素細菌が二酸化炭素と水素を取り込んで増殖してできるタンパク質であり、生産プロセスではXanthobacter sp. SoF1という水素細菌を使用している。
ソレインを使用した製品はシンガポールでの上市が先行し、味の素との提携を通じてアイスクリームや月餅などが発売されてきた。
先月には味の素ブランド「Atlr.72」からの新製品として、餅入りアーモンドタルト「Mochelie」をフードトラックなどで発売した。「Atlr.72」のアイスクリームと「Mochelie」は現在も販売が継続されている。
これまではフードトラックでの販売が中心だが、2026年上半期にはシンガポールに「Atlr.72」の旗艦店をオープンする予定だ。
アメリカでは今年、一般消費者向けにプロテインバーやプロテイン粉末が発売される予定となる。
需要の確保と規制進捗が工場投資判断を左右するか

出典:Solar Foods
2ヵ国での市場投入規模はまだ限定的だが、プレスリリースによると、同社は2025年に年間総生産量6,500~7,650トン分のソレイン商用化計画について、海外の4社の顧客と覚書(MoU)および意向表明書(LOI)を締結した。これらが拘束力のある契約へ進んだ場合、そのボリュームは「Factory 02」の生産能力6,400トンの約100~120%に相当する。

出典:Open EFSA(EFSA-Q-2022-00140)
同社はまた、EUで2022年2月に新規食品申請を提出しており、現時点(2026年1月6日時点)では欧州当局によるリスク評価期限は2026年6月20日とされている(上記画像)。
アメリカで予定する消費者向け販売への市場の反応や、EUでの新規食品申請の進捗、そして複数のMoU/LOIが本契約に進むかどうかは、工場建設に向けた最終投資判断の材料の一つになりそうだ。
「Factory 02」の選定地であるSelkäharjuは第3期の建設拡張が可能だとし、それが実現すると最終的に年産1万2,800トンの生産能力に達する。
ソーラーフーズはフィンランドにとどまらず、北欧、アメリカ、中東、東南アジアなど他の地域での工場建設も視野にいれている。水素製造や電力網、冷暖房設備などで複数の戦略的パートナーを選定しつつ、今後の工場建設に必要な資金を削減したいと考えている。
※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。
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アイキャッチ画像の出典:Solar Foods





















































