出典:Ayana Bio
アメリカの植物細胞培養スタートアップAyana BioとインドのZenfold Sustainable Technologiesが、菌糸体由来の代替肉を手がけていた米スタートアップMeati Foodsの発酵設備を共同取得した。AgFunder News(AFN)が9月15日に報じた。
AFNによると、二社が取得したのは、米コロラド州ソーントンのMeatiの工場に設置されていた2万5,000Lのバイオリアクター12基を含む設備。
これは合計30万Lの生産能力に相当し、数百万ドル相当の設備を7万5,000ドル(約1,100万円)で取得したという。2026年春のオンラインオークションでは一部設備が売却されたものの、今回取得した発酵設備などは売れ残っていた。
Ayana Bioは取得した設備をコロラド州の工場で再稼働するのではなく、インドへ輸送する。
Zenfoldの拠点に、Ayana Bio向けの植物細胞培養のパイロット施設と将来の生産能力を構築し、2027年上半期の稼働を目指すとしている。Ayana BioのCEO (最高経営責任者)Frank Jaksch氏は取得の背景として、植物細胞培養のために自社施設を運営するのは避けたいとの考えを、AFNのインタビューで述べている。
また、Zenfoldは10万Lのバイオリアクターを4基保有しているといい、Jaksch氏は、新製品を10万L規模に拡大する前に2万5,000Lで検証できることが重要だとAFNに説明している。
Ayana Bioは、植物を栽培するのではなく、植物細胞を培養し、健康・スポーツ栄養・食品・飲料・医療用食品などに向けた植物由来の生理活性成分を開発している。すでに植物細胞培養由来原料の商用化を進めるとともに、生産拡大に向けた提携を広げている。

出典:Ayana Bio
2025年9月(*)にはTruHealthMattersと、植物細胞培養で生成した原料を配合した初の市販製品を2製品発売した。「NeuroNovum」には植物細胞培養で生産したセージとレモンバーム、「ImmunoNovum」にはドッグローズとエキナセア・プルプレアを配合している。
*プレスリリースの年表記は誤りで、正しくはこれを公表した公式SNSより2025年。
さらに2026年6月には、光照射発酵技術を持つイスラエルのBrevelと、植物由来の生理活性成分の商用生産に向けた共同開発を開始。このプロジェクトは、米イスラエル二国間の研究開発を支援するBIRD財団から125万ドル(約1億9,000万円)の助成を獲得した。
Meatiは菌糸体を用いたステーキなどホールカットの代替肉を展開し、2024年には約6,000店舗の小売店に導入され販路を拡大。調達総額は3億7,450万ドル(約588億円)に達していた。
しかし2025年、銀行側は回収しないとしていたにもかかわらず、財務コベナンツ違反を理由に銀行から資金の約3分の2を回収され、運転資金を失い、事業継続が困難となった。昨年10月末にMeati Holdingsに全資産が譲渡された後も、生産停止や工場設備の差し押さえなど混乱が続いていた。
今回Ayana BioがMeatiの設備を取得したことで、代替肉向けに整備された大型の発酵設備が、植物細胞培養による機能性成分の生産に再利用されることになる。
※本記事は、海外メディアの記事を起点に、Foovoが追加調査を行い、独自に構成・執筆しています。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。
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アイキャッチ画像の出典:Ayana Bio














































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