代替プロテイン

代替卵ブランド「JUST Egg」が欧州上陸|ドイツのスーパー約280店舗に導入

出典:JUST Egg

植物性の代替卵を開発する米イート・ジャストが欧州市場での小売販売を実現した。

プレスリリースによると、緑豆タンパク質を使用した代替卵「JUST Egg」は2026年1月14日から、ドイツのベルリン、フランクフルト、マインツなどの地域にあるREWE約280店舗で取り扱いが開始された。今年後半にはさらに多くの小売店への導入が予定されている。

昨年8月にイギリスのオンラインスーパーOcadoでまもなく販売と報じられたが、FoovoがOcado公式サイトで検索した限り、取扱いは確認できていない。

今回のプレスリリースではドイツ進出を欧州展開の最初の一歩」と位置付けており、発表ベースでは欧州での最初の小売展開とみられる

代替卵ブランド「JUST Egg」が欧州上陸

出典:JUST Egg

イート・ジャストは2019年にアメリカで発売以来、5億個以上のJUST Eggを販売してきた。アメリカ以外にも、シンガポール中国カナダなどグローバルに展開されてきた実績のある代表的な代替卵ブランドだ。

欧州では、2021年に欧州食品安全機関(EFSA)がJUST Eggの緑豆タンパク質は新規食品要件において安全だと認め、翌2022年4月には欧州委員会が承認を発表した。

ドイツのスーパーに導入されたのは、340mLの液状の代替卵製品。スクランブルエッグやオムレツのほか、フレンチトースト、パンケーキ、キッシュ、ケーキにも使用できる。

同社は代替卵のほか、シンガポールで細胞性鶏肉(培養肉)「GOOD Meat 3」の小売展開を継続するほか、昨年11月には全米のウォルマートで植物性チキン「Just Meat」を発売した。

プラントベース化を進める大手小売REWEグループ

出典:JUST Egg

REWEグループはドイツを拠点に21ヵ国に展開し、その傘下のREWEはドイツ国内でスーパーやコンビニなど3800を超える店舗を展開する。

欧州のフードテック関連ニュースで頻繁に登場する小売企業であり、2024年4月にはビーガン専門のスーパーマーケットをドイツに開設した

これまでFoovoで紹介した、海藻・植物由来の代替ツナ、3Dプリンタ・マイコプロテインによる代替サーモン代替チョコ、麹菌由来のクリームチーズなど多くの製品を導入してきた。REWEグループは多くの製品でプラントベースへの移行を進めており、その方針を踏まえると、国際的に実績のあるJUST Eggの採用は自然な流れとしてとらえられる。

なお、現時点でREWEのオンラインサイトではJUST Eggは検索では表示されないが、プレスリリースにはREWE取扱い全店舗の一覧がパスワードと共に掲載されている。

 

※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:JUST Egg

 

関連記事

  1. カナダのBurcon NutraScienceはヒマワリの圧搾粕…
  2. 3Dプリンター肉のSavorEatが代替卵に特化したスタートアッ…
  3. JAL、一部国際線でOobliの精密発酵甘味タンパク質使用のチョ…
  4. ユニリーバ、植物性の代替肉・代替乳製品の年間売上目標を約1200…
  5. インテグリカルチャー、黒字化が視野に──2027年に細胞性食品の…
  6. イスラエルのImagindairy、アニマルフリーな精密発酵乳タ…
  7. オーストラリア政府がChange Foodsに約1.2億円の助成…
  8. 精密発酵カゼイン、シンガポールで初の新規食品申請|オーストリアの…

おすすめ記事

BlueNalu、培養マグロの米国先行上市を目指す|Nomad Foodsと提携拡大し、欧州は英国を優先

2025年5月13日:更新 欧州での優先市場がイギリスであることがわかるように一部、追記しました。ま…

イスラエルのドローン企業Flytrexが約8億7000万円を調達

ドローンスタートアップFlytrexは800万ドル(約8億7000万円)を調達し…

アレフファームズがブラジル食肉大手BRFと培養肉の開発・ブラジル導入で提携

イスラエルのアレフファームズとブラジル大手の食肉メーカーBRFは、培養肉の開発と…

味の素、CO2由来の微生物タンパク質「ソレイン」使用の新製品をシンガポールで限定販売

ソレイン使用の月餅味の素がシンガポールで今月、二酸化炭素を原料に作られた代替タンパク質を使用した…

Wilkが細胞培養による乳脂肪を使用したヨーグルト開発に成功

細胞培養によりヒト、動物の乳成分を開発するイスラエル企業Wilk(ウィルク)は、…

微生物発酵で飲食用のアニマルフリーなコラーゲンを開発する米Geltor、今秋市販化へ

アニマルフリーなコラーゲンを開発するGeltorが、ヴィーガンコラーゲンPrim…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

最新記事

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP